千鈞(読み)センキン

デジタル大辞泉 「千鈞」の意味・読み・例文・類語

せん‐きん【千×鈞】

《「鈞」は重さの単位で、1鈞は30斤》非常に重いこと。きわめて価値の高いこと。また、そのもの。「千鈞重みのある言葉

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精選版 日本国語大辞典 「千鈞」の意味・読み・例文・類語

せん‐きん【千鈞】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「鈞」は目方の単位。「一鈞」は三〇斤という ) 三万斤。また、目方のきわめて重いこと。転じて、価値がきわめて高いこと。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「責重千鈞石、臨深万仭淵」(出典菅家後集(903頃)叙意一百韻)
    2. 「『死』と云ふ名詞が、俄かに千鈞の重みを以て、暗く物凄く心の上に蓋さって来るやうであった」(出典:異端者の悲しみ(1917)〈谷崎潤一郎〉二)
    3. [その他の文献]〔史記‐貨殖伝・潁川南陽〕

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普及版 字通 「千鈞」の読み・字形・画数・意味

【千鈞】せんきん

一鈞は三十斤。極めて重いもの。〔漢書、枚乗伝〕夫(そ)れ一縷(いちる)の任を以て、千鈞の重きを係(か)く。上は無極の高きに縣(か)け、下は不測の淵に垂る。甚だ愚かなるの人と雖も、ほ其の將(まさ)にえんとするを哀しむことを知るなり。

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