半挿(読み)ハゾウ

デジタル大辞泉 「半挿」の意味・読み・例文・類語

は‐ぞう〔‐ザフ〕【半挿/×𤭯/×匜】

《「はそう」とも》
はんぞう(半挿)1」に同じ。
(𤭯)須恵器すえきの一。口が広くて、胴部に小さい孔のある小形の壺。孔に竹管を差し込み、中の液体を注ぐのに用いたと考えられている。土師器はじきにもある。

はん‐ぞう〔‐ザフ〕【半挿/×𤭯/×楾/×匜】

湯水を注ぐのに用いる器。柄のある片口水瓶で、柄の中を湯水が通るようにしてある。その柄の半分が器の中に挿し込まれているところからこの名称がつけられた。はぞう。はにぞう。
口や手を洗ったり、渡し金をしてお歯黒をつけるときに用いた小さなたらい
足のある手水盥ちょうずだらい。また各地方言で種々の盥、おけをこの名でよぶ。
[補説]「楾」は国字

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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