日本大百科全書(ニッポニカ) 「協同党」の意味・わかりやすい解説
協同党
きょうどうとう
日本の政党。以下の三つがある。
(1)1945年(昭和20)12月18日、船田中(ふなだなか)、千石興太郎(せんごくこうたろう)、井川忠雄らが結成した中道政党。正称は日本協同党。
(2)1946年9月27日、院内会派新政会との合同に反対して協同民主党から除名された北勝太郎・政清兄弟と無所属クラブの伊藤実雄(さねお)が結成した小政党。皇統護持、協同主義、農業立国を綱領に掲げた。翌1947年3月20日、さらに中野四郎、原尻東らを加えて日本農民党を結成。
(3)1952年7月23日、改進党の結成に加わらなかった農民協同党の残存勢力と平野力三らの社会民主党が協同社会主義を旗印に結成した小政党。同年10月の総選挙で6名から2名に減じたため、解党のうえ右派社会党に合流した。
[吉田健二]