卵子銀行(読み)らんしぎんこう

百科事典マイペディアの解説

卵子銀行【らんしぎんこう】

多くの女性から採取した卵子を冷凍保存しておき,不妊治療などで必要とする女性に提供する会社のこと。米国で行われているビジネスで,精子銀行とほぼ同じシステムである。 たとえば,コロラド州のクリエーティング・ファミリーズ社では,卵子の提供を受ける女性やカップルがドナー(卵子提供者)の年齢層,人種,身長・体重,髪の色,血液型,視力・聴力,学歴,IQ(知能指数)のスコア,学生時代の成績の評定平均値にいたるまで,インターネットで手軽に選べるシステムになっている。 米国には卵子銀行のほか,他人の女性の子宮を借りて受精卵を着床させ,出産してもらう代理母を紹介するビジネスもある。精子銀行や卵子銀行では多くの場合,ドナーと提供を受ける側には接触がないが,代理出産では代理母に母性本能が生まれて,依頼人との間で親権争いに発展することも少なくない。このため,両者のよい関係を保つために専門スタッフを置いている業者もある。 一方,ドイツなど法律で代理出産を禁止している国もある。日本では,法的な規制はないが,日本産科婦人科学会のガイドラインでは禁止されている。
→関連項目遺伝子銀行AID

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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