不妊治療(読み)フニンチリョウ

デジタル大辞泉 「不妊治療」の意味・読み・例文・類語

ふにん‐ちりょう〔‐チレウ〕【不妊治療】

避妊していないにもかかわらず2年たっても妊娠しない不妊状態を治療すること。排卵誘発剤やホルモン剤投与などが一般的。

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共同通信ニュース用語解説 「不妊治療」の解説

不妊治療

自然妊娠が難しい場合に行われる治療。体内から取り出した卵子精子受精させる体外受精や、精子を子宮注入する人工授精などがある。経済的な負担軽減のため2022年4月、公的医療保険の適用範囲が拡大された。体外受精では遺伝性病気流産を減らす目的で、受精卵細胞の一部を取り出して染色体の異常の有無を調べる着床前診断が実施されている。日本産科婦人科学会によると、20年に体外受精で生まれた子どもは約6万人で、同年の出生数(約84万人)のうち約14人に1人の割合だった。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「不妊治療」の意味・わかりやすい解説

不妊治療
ふにんちりょう

不妊症の治療。薬物療法や手術療法でも妊娠しない夫婦に対しては生殖補助技術が施される。これは,配偶子(精子と卵子)を体外で人為的に操作して受精や妊娠に導く方法の総称で,治療に欠かせない手段として定着している。その代表は体外受精胚移植で,母体卵巣から排卵直前の卵子を採取して培養液に移し,精子を加えて受精。この受精卵が胚に発育したものを配偶者の子宮に戻して着床させる方法。1978年に最初の体外受精児がイギリスで誕生,日本では 1983年に成功した。厚生労働省の生殖補助医療部会は,非配偶者間の体外受精は厳しい条件付きで認めているが,胚を第三者の子宮に移植するのは代理出産,借り腹となり禁止している。そのほか,人工授精(配偶者間・非配偶者間で採取した精液を注入器で子宮腔に注入),配偶子卵管内移植法,接合子卵管内移植法,顕微授精法などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「不妊治療」の意味・わかりやすい解説

不妊治療
ふにんちりょう

生殖補助医療

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