不妊(読み)フニン

デジタル大辞泉 「不妊」の意味・読み・例文・類語

ふ‐にん【不妊】

妊娠しないこと。また、できないこと。「不妊手術」

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精選版 日本国語大辞典 「不妊」の意味・読み・例文・類語

ふ‐にん【不妊】

  1. 〘 名詞 〙 妊娠しないこと。妊娠できないこと。〔医語類聚(1872)〕
    1. [初出の実例]「自分の体はもともと不妊に出来ているのではあるまいか」(出典:台に載る(1965)〈河野多恵子〉)

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百科事典マイペディア 「不妊」の意味・わかりやすい解説

不妊【ふにん】

不妊症,または不妊性とも。妊娠可能な年齢の女性が妊娠できない状態。2年以上避妊せず,正常な性生活が営まれても妊娠しない場合に不妊症とみなされ,結婚後一度も妊娠しない場合を原発性不妊,1〜2児分娩(ぶんべん)後,あるいは流産早産後に妊娠しない場合を続発性不妊という。原因が男性にある男性不妊は無精子症精子減少症等の精子異常,性器不全などにより,原因が女性にある女性不妊は卵管閉塞(へいそく)や狭窄(きょうさく),子宮内膜異常などによる。そのほか頸管(けいかん)粘液と精子の不適合によることもある。
→関連項目異種間臓器移植家族計画基礎体温月経顕微受精睾丸炎子宮卵管造影法受胎調節精子銀行停留睾丸凍結受精卵無精子症卵子銀行

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世界大百科事典(旧版)内の不妊の言及

【稔性】より

…不稔となるのにはいろいろの様式があるが,形態的不稔性(生殖器官に発達異常がみられるもの),発生的不稔性(胚囊や花粉管など配偶体世代に相当する部分に異常のみられるもの,胚や胚乳の形成が異常なものなど),不和合性(花粉も胚囊も完全に機能しているのに特定系統間で交雑を行ったときには受精不能であるもの)などが区別されることもあり,広義には,環境条件によって花をつけなかったり早く落花したり,または種子が発芽できなかったりする場合も含めて不稔ということがある。 動物では稔性を繁殖可能性,生殖完全,またヒトや高等動物の雌については妊性ということがあり,不稔のことを繁殖不能性,生殖減退,不妊などと呼び,植物における現象と区別しようとすることがある。 種を定義する場合,生殖質合体が可能か否かが決め手とされることがあり,実際に種の解析にあたって集団内の稔性を手がかりにすることがある。…

※「不妊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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