厚東武実(読み)こうとう たけざね

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「厚東武実」の解説

厚東武実 こうとう-たけざね

?-1348 鎌倉-南北朝時代の武将
元亨(げんこう)元年(1321)長門(ながと)(山口県)浄名寺をひらく。長門探題金沢(かねざわ)(北条)時直の討伐にくわわり,建武(けんむ)元年(1334)長門守護。のち足利尊氏が建武政権に敵対すると,尊氏方についた。また摂津福厳寺(兵庫県)の「仏灯国師語録」刊行助成貞和(じょうわ)4=正平(しょうへい)3年11月9日死去。通称は太郎左衛門尉。法名は崇西。姓は「ことう」ともよむ。

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世界大百科事典(旧版)内の厚東武実の言及

【厚東氏】より

…平安後期から厚東郡司や後の守護の前身の一つ押領使に任じ,鎌倉時代には鎌倉御家人となったようで,弘安の役では博多で参戦したらしい。建武政権下で厚東武実が守護となったのは,長門探題北条時実と戦った武功と平安時代の押領使という家柄によるものだろう。1336年(延元1∥建武3)足利尊氏挙兵にくみし,尊氏の西走,東上に同行し,長門守護の地位を不動のものとした。…

【長門国】より

…しかし事績は不明。まもなく長門探題攻略に功のあった厚東武実が守護となった。厚東氏は物部姓で厚東郡司を世襲する家で,系図によれば平安末期には長門国押領使を務めたと伝える土着勢力である。…

※「厚東武実」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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