原田種直(読み)はらだたねなお

改訂新版 世界大百科事典 「原田種直」の意味・わかりやすい解説

原田種直 (はらだたねなお)

源平内乱期の武将生没年不詳。岩戸少卿,大蔵大夫と号す。筑前原田,岩戸を本拠とし筥崎油座や貿易港今津を握る北九州随一の有力府官。平家方人として福原遷都に後白河院を守護し,1181年(養和1)大宰権少弐となり平家の鎮西支配の一翼を担う。平家の大宰府落ちに2000騎をもって供奉し,菊池隆直,源範頼と戦うなど活躍したが,平家滅亡後降伏。のち許され怡土郡に住した。
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関連語 喜三郎 正木

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「原田種直」の解説

原田種直 はらだ-たねなお

?-1185 平安時代後期の武将。
筑前(ちくぜん)(福岡県)岩戸,原田を拠点とした有力大宰府府官。治承(じしょう)5年(1181)大宰権少弐(だざいのごんのしょうに)となり,平氏の九州支配をささえる。源範頼(のりより)の軍と葦屋浦でたたかい,元暦(げんりゃく)2年2月1日戦死した。降伏して,ゆるされたともつたえられる。本姓は大蔵。

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世界大百科事典(旧版)内の原田種直の言及

【バーラタバルシャ】より

…インド古来よりの〈インド〉の呼称。サンスクリットで〈バラタ族の国土〉を意味し,インド人は現在も自国のことをこのように呼んでいる。インドの切手に英語のIndiaとともに,デーバナーガリー文字でバーラトと印刷されているが,これはバーラタバルシャの略で,正式国名ともなっている。…

※「原田種直」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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