双胎(読み)ソウタイ(その他表記)twin pregnancy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「双胎」の意味・わかりやすい解説

双胎
そうたい
twin pregnancy

子宮内に同時に2つの胎児を妊娠している状態。生れた子は双生児とかふたごと呼ぶ。1個の受精卵が2つに分裂したあとでそれぞれ別の個体となったものが1卵性,2つの卵子が同時に排卵,受精したものが2卵性である。1卵性は遺伝因子構成が同一なため,必ず同性で,精神,知能性格,身体的特徴などがよく似ているが,2卵性は兄弟姉妹程度にしか似ていない。妊娠,出産過程貧血妊娠中毒症流産,早産を起しやすく,胎児の死亡率が高く,陣痛微弱,分娩遷延などの異常も起りやすい。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の双胎の言及

【多胎】より

…多生児ともいう。哺乳類の妊娠において,複数の胚が同時に着床して発生を進行している場合に多胎(双胎,三胎,四胎など)であるという。出産に至れば,双子,三つ子,四つ子などと呼ばれる。…

※「双胎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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