反噬(読み)ハンゼイ

デジタル大辞泉 「反噬」の意味・読み・例文・類語

はん‐ぜい【反×噬】

[名](スル)動物が恩を忘れて、飼い主にかみつくこと。転じて、恩ある人に背きはむかうこと。恩をあだで返すこと。
人民の為に、―の患に陥らんことを慮り」〈竜渓経国美談

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精選版 日本国語大辞典 「反噬」の意味・読み・例文・類語

はん‐ぜい【反噬】

  1. 〘 名詞 〙 (動物が恩を忘れて、その飼い主に)噛みつくこと。また、人が主人恩義のある人にそむきむかうこと。恩を仇で返すこと。
    1. [初出の実例]「吾れを反噬するを防ぐべきのみ」(出典:玉石志林(1861‐64)二)
    2. [その他の文献]〔梁武帝‐責西豊侯正徳詔〕

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普及版 字通 「反噬」の読み・字形・画数・意味

【反噬】はんぜい

恩義にそむく。唐・張九齢〔幽州節度使張守珪に勅する書〕頃(このごろ)慰撫(ゐぶ)し、事に優給す。而れども(つひ)に恩を知らず、惟(た)だ反噬を圖るのみ。名は人と雖も、實は甚だ豺狼なり。

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