反対貿易風(読み)ハンタイボウエキフウ

デジタル大辞泉 「反対貿易風」の意味・読み・例文・類語

はんたい‐ぼうえきふう【反対貿易風】

熱帯地方上空で、貿易風反対方向に吹く風。赤道付近で上昇した空気が南北両極に向かって流れ、地球自転のために、北半球では南西風、南半球では北西風になる。

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精選版 日本国語大辞典 「反対貿易風」の意味・読み・例文・類語

はんたい‐ぼうえきふう【反対貿易風】

  1. 〘 名詞 〙 貿易風の上層を赤道付近から貿易風と反対の方向に吹く風。風向は北半球では南西、南半球では北西である。〔物理学術語和英仏独対訳字書(1888)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「反対貿易風」の意味・わかりやすい解説

反対貿易風
はんたいぼうえきふう
antitrade wind

貿易風東風)の上空の対流圏上層を流れる西寄りの風。冬に強く発達して,夏は明瞭ではない。熱帯地域で得た熱の極向きの輸送に大きな役割を果たしており,大気大循環の重要な一部をなす。

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