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反復強迫 はんぷくきょうはく

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大辞林 第三版の解説

はんぷくきょうはく【反復強迫】

精神分析の用語。幼児期の外傷体験を、意識することなしに行動で反復すること。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

反復強迫
はんぷくきょうはく
repetition compulsion英語
Wiederholungszwangドイツ語
compulsion de rptitionフランス語

S・フロイトによる精神分析用語。被分析者が精神分析の過程で、幼児期のある対象関係を想起するかわりに、行為・行動でそれを分析者に向ける衝動現象のことをいう。たとえば、分析者に対し反抗的で攻撃的な態度をとり続ける人は、気づかないうちに幼児期の内的な体験(両親との葛藤(かっとう)体験)を再現していることになる。このように、幼児期に理解されないまま体験されたものは、成長したのちにも強迫的に反復されるのである。
 反復機制は、過去の対象関係が抑圧されたものであり、自らが不愉快な状況にたたされるにもかかわらず、無意識のうちに繰り返されるが、自らはその原因が現実的な状況のなかにあると思い込み、解決がみいだされるまで反復されるという特徴をもっている。この機制が不愉快な体験(人間関係がいつも同じ不快な結果になる)を伴いながらも、なぜ、ある個人により反復されるのかについては十分に解明されていない。なお、本人がなぜこのような行為・行動をとるのか、その意味を理解させるため、分析者は解釈を行うことになる。[成田 猛]
『小此木啓吾・岩崎徹也・橋本雅雄・皆川邦直編『精神分析セミナー フロイトの治療技法論』(1983・岩崎学術出版社) ▽西園昌久著『精神分析の理論と実際 神経症編』(1975・金剛出版) ▽牧田清志・黒丸正四郎監修、黒丸正四郎・中野良平訳『アンナ・フロイト著作集2 自我と防衛機制』(1982・岩崎学術出版社)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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