精選版 日本国語大辞典 「反音作法」の意味・読み・例文・類語 はんおんさほう‥サハフ【反音作法】 ( 連声で「はんのんさほう」とも ) 悉曇学の書。一巻。明覚著。寛治七年(一〇九三)成立。五十音図を基とした反切法による漢字音の求め方を論じた書。「反音」は反切のこと。五十音図の構造と利用の歴史を知ることができる韻学史・音韻史資料。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「反音作法」の意味・わかりやすい解説 反音作法はんおんさほう 明覚著。1巻。寛治7 (1093) 年識。当時すでに反音 (→反切 ) の法が絶えていたために漢字音が乱れているのをみて,みずから五十音図を利用した,かなによる反切法を述べたもの。その五十音図は,段はアイウエオの順であるが,行の配列が現行のものと異なり,アカヤサタナラハマワの順に並んでいる。五十音図の歴史を知るうえに貴重な資料。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by