とり‐あい‥あひ【取合】
- 〘 名詞 〙
- ① 互いに先を争って取ること。奪い合い。
- [初出の実例]「取合(トリアヒ)のおそきを、ぬかるといふなる」(出典:咄本・醒睡笑(1628)一)
- ② たたかい争うこと。いさかい。けんか。闘争。合戦。
- [初出の実例]「於二彼間取合一は、是非共此方よりも相働候はん覚悟候条」(出典:醍醐寺文書‐(年月日未詳)(室町)足利義輝書状)
- ③ つりあっていること。とり合わせ。配合。
- [初出の実例]「此句の心と前の句とのとりあいの心不レ知ぞ」(出典:玉塵抄(1563)七)
- ④ とりあげること。相手になること。話にのること。
- [初出の実例]「何も以御取合御披露奉憑候」(出典:政基公旅引付‐文亀元年(1501)閏六月二二日)
- ⑤ とりもつこと。仲介すること。とりなすこと。
- [初出の実例]「日野殿御使〈松波〉明日御成時冝可預御執合云々」(出典:親元日記‐寛正六年(1465)二月六日)
- ⑥ 物と物とのつぎ目。接触点。また、さかいめ。境界点。関西地方でいう語。
- [初出の実例]「とりあひの窓のところまで行ってその硝子戸を開けて」(出典:温泉(1930)〈梶井基次郎〉一)
とり‐あわせ‥あはせ【取合】
- 〘 名詞 〙
- ① 取り合わせること。調和するように配合すること。組み合わせ。調和。配合。
- [初出の実例]「やっと云へば、やっと云て出る様な取合せがはやいぞ」(出典:史記抄(1477)一九)
- ② 口添え。とりなし。仲介。〔日葡辞書(1603‐04)〕
- ③ 俳諧で、物と物、素材と素材を取り合わせて発句を作る法。芭蕉門下の森川許六が特に主張した句作法。
- [初出の実例]「江東の俳諧は常に取合第一とす」(出典:俳諧・宇陀法師(1702)巻頭并俳諧一巻沙汰)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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