精選版 日本国語大辞典 「取締」の意味・読み・例文・類語
とり‐しめ【取締】
〘名〙 (「とりじめ」とも)
① (多く「とりしめ(も)なし」の形で用いられる) しまり。まとまり。とりとめ。とらえどころ。
※敬斎箴講義(17C後)「外形自惰落なれば、内心もぐったりとして、無二取締(シメ)一者ぞ」
② =とりしまり(取締)①
とり‐し・める【取締】
[1] 〘自マ下一〙 とりし・む 〘自マ下二〙
① まとまる。しまりがある。規律がある。
※俳諧・青根が峯(1698)同門評判「全躰とりしめたる血脉なし」
② 力をこめてこぶしをにぎる。強く手に力を入れる。
※うもれ木(1892)〈樋口一葉〉一「是れ骨までの恨みぞと、取りしむる右の腕手首ぶるぶると顫へて」
とり‐しまり【取締】
〘名〙
① 取り締まること。管理。監督。とりしめ。
② 「とりしまりやく(取締役)」の略。
とり‐しま・る【取締】
※交隣須知(18C中か)四「迂濶 トリシマラスシテ ヒトノ ココロ イレヲ シリマセンヌ」
[2] 〘他ラ五(四)〙 厳しく治める。管理する。監督する。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報