受命(読み)じゅめい

精選版 日本国語大辞典 「受命」の意味・読み・例文・類語

じゅ‐めい【受命】

〘名〙
いのちを受けること。
史記抄(1477)一四「さるほどに女人左手の寸を受命の根本とするて命門とするぞ」
命令を受けること。
文華秀麗集(818)中・賦得張子房〈嵯峨天皇〉「受命師漢祖、英風万古伝」 〔礼記王制
③ 特に天子になるようにとの天の命を受けること。また、天の命を受けて帝王となること。
※史記抄(1477)三「受命は周の受命は此からぢゃと云ぞ」 〔書経‐大誥〕

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デジタル大辞泉 「受命」の意味・読み・例文・類語

じゅ‐めい【受命】

[名](スル)
命令を受けること。
天命を受けて天子となること。

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普及版 字通 「受命」の読み・字形・画数・意味

【受命】じゆめい

天命を受ける。〔書、洛誥〕王、太室に入りて(くわん)す。王、の後を命じ、作册(さくさく)、誥(つ)ぐ。十に在り、惟(こ)れ(おほ)いに武の受命を保つ、惟(こ)れ七年

字通「受」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の受命の言及

【三命説】より

…中国で,命(運命)に三色すなわち受命と随命と遭命があるとする説。命を分類することは孟子や荘子にすでに見られるが,三命のかたちをとるようになるのは前漢末の緯書に始まり,後漢になってほぼ固定した。…

※「受命」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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