口前(読み)クチマエ

関連語 名詞 大津 実例

精選版 日本国語大辞典 「口前」の意味・読み・例文・類語

くち‐まえ‥まへ【口前】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ものの言い方。話しぶり。ことばつき。
    1. [初出の実例]「惚れたが縁で大津提げ、その口前(クチマヘ)も巻き舌に」(出典歌舞伎彩入御伽草おつま八郎兵衛)(1808)大詰)
  3. うわべばかりの言いぐさ。口だけではうまいことを言うこと。口先
    1. [初出の実例]「お前(めえ)方は口前(クチメエ)で、些(ちょい)と殺すが家業(しゃうべえ)だから」(出典:人情本・貞操園の朝顔(19C中)初)
  4. 人数に応じて課せられた税金口銭(こうせん)。〔類聚名物考(1780頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android