古典主義文学〔フランス〕(その他表記)littérature classique

山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説

古典主義文学〔フランス〕(こてんしゅぎぶんがく)
littérature classique

芸術における古典主義とは,19世紀にロマン主義との対比から規定された概念で,優れた古代の作品を模範とし,形式や規則性や格調を重視する傾向を意味する。文学では,アカデミー・フランセーズを設立した17世紀絶対王政下のフランスが古典主義の黄金期にあたる。悲劇作家のコルネイユラシーヌ,俳優で喜劇作家のモリエールなどが宮廷の保護を受けて活躍した。他にも,『寓話詩』で名高いラ・フォンテーヌ神学者ボシュエなどの文人を輩出している。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

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