古味村(読み)こみむら

日本歴史地名大系 「古味村」の解説

古味村
こみむら

[現在地名]土佐町古味

鎌滝かまたき山の南斜面にある山間の村で、吉野川左岸域にあたる。長岡郡本山もとやま郷に属し、「土佐州郡志」では大川内おおかわうち村内の一小村とされている。戦国期、当地には有力名主の川村氏がいた。永禄八年(一五六五)三月二八日付の本山政貞下知状(蠧簡集)によれば、長宗我部氏の勢力に圧迫されるなかで、本山氏は川村兵庫助に新給地を約束し、つなぎとめようと腐心している。


古味村
こみむら

[現在地名]大豊町たに

東流する吉野川の北岸にあり、谷村と隣接する山村。「土佐州郡志」は「在本山谷村中、東西一町南北一町」と記す。豊永とよなが郷の一村で、天正一六年(一五八八)の豊永地検帳に「古見村」とみえ、検地面積九反四八代三歩、うち田分二反二八代、畠分六反一六代三歩、屋敷数三で一反四代。すべて長宗我部氏家臣豊永左兵衛の給地。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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