日本大百科全書(ニッポニカ) 「古賀行義」の意味・わかりやすい解説
古賀行義
こがゆきよし
(1891―1979)
心理学者。熊本市の出身。1915年(大正4)東京帝国大学文科大学哲学科(心理学専修)卒業。同窓に黒田亮(りょう)、浜中浜太郎がいる。1920年同大学法科大学経済学科卒業。旧制名古屋高等商業学校教授。1921年から1924年にかけて海外留学。アメリカ、イギリス、ドイツの諸大学を訪れ次々と著名な心理学者に面接、とくにイギリスでは1年間ロンドン大学のピアソンのもとで統計数学を学び、またスピアマンに接した。1930年(昭和5)より1956年(昭和31)まで広島大学教授。専門の領域は心理学の数量的研究ことに因子分析法であるが、心理学的関心の点では非常に幅の広い学者である。
[宇津木保]