朝日日本歴史人物事典 「古高俊太郎」の解説
古高俊太郎
生年:文政12(1829)
幕末の尊攘派志士。父周蔵は大津代官所の属吏,次いで山科毘沙門堂門跡の従者。その関係で同門跡の近習を勤めた。文久年間(1861~64),洛中に武器商を営み,尊攘派志士との交流を深める。元治1(1864)年6月5日早朝新選組に逮捕され,六角の獄に送られる。同夜この報に接した宮部鼎蔵,吉田稔麿らは池田屋に集合,善後策を講じていたところを新選組に襲われた。池田屋事件である。同年7月,長州藩尊攘派による禁門の変が起こり,脱走を恐れた獄吏により,平野国臣ら他の獄中の志士と共に殺害された。
(井上勲)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報