句眼(読み)クガン

精選版 日本国語大辞典 「句眼」の意味・読み・例文・類語

く‐がん【句眼】

  1. 〘 名詞 〙 漢詩俳諧の句中でもっとも眼目となる部分
    1. [初出の実例]「ほととぎす声や横ふ水の上、と申候に、又同じ心にて、一声の江に横ふやほととぎす、水光接天白露横江の字、横、句眼なるべしや」(出典:荊口宛芭蕉書簡‐元祿六年(1693)四月二九日)
    2. [その他の文献]〔楊万里‐次乞米韻詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「句眼」の読み・字形・画数・意味

【句眼】くがん

詩句中の眼目となる字。宋・楊万里乞米の韻に次す〕詩 詩腸幸ひに自ら火(世俗生活)無し 句眼何ぞ點塵をくることを愁へん

字通「句」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android