日本歴史地名大系 「只越峠」の解説 只越峠ただこしとうげ 宮城県:気仙沼市鹿折村只越峠気仙沼市鹿折(ししおり)地区から本吉(もとよし)郡唐桑(からくわ)町只越浜へ越す路線(国道四五号)の中間にある峠で、標高二〇〇メートル。気仙沼湾奥の鹿折地区の北端から山裾を縫う形で峠上に至り、さらに屈曲の多い急坂を海浜まで一挙に下りる難路で、とくに峠近くは両側とも勾配が急である。気仙沼地方から岩手県南部海岸地方に通ずる主たる連絡路線にあたり、峠付近の難路で広く知られてきた。最近ようやく峠下を貫通する唐桑トンネル(約一キロ)が掘削され、その両側の付替道路も峠のはるか南方に新設されたので、旧峠道は国道路線外の存在と化した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by