台ノ原遺跡(読み)だいのはるいせき

日本歴史地名大系 「台ノ原遺跡」の解説

台ノ原遺跡
だいのはるいせき

[現在地名]宇佐市四日市 台ノ原

四日市台地の東端に位置する弥生時代集落跡。古くから古墳などの所在地として知られており、昭和四六年(一九七一)から六次にわたる発掘調査が行われ、数多くの遺構・遺物が検出された。遺跡は県立四日市高校の敷地を中心として東西六〇〇メートル・南北五〇〇メートルに及び、その南東寄りでは弥生時代前期末から中期初頭の袋状竪穴(貯蔵穴)が約三〇基確認され、多数の土器のほか磨製石斧・石鍬・炭化米などが出土した。また北東部の舌状台地末端部には箱式石棺・石蓋土壙・土壙・甕棺などからなる弥生時代中期・後期墓地が確認された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android