右旋性(読み)ウセンセイ

デジタル大辞泉 「右旋性」の意味・読み・例文・類語

うせん‐せい【右旋性】

旋光性うち、ある種の物質中を通過する偏光の振動面を右に回転させる性質乳酸ぶどう糖などにみられる。⇔左旋性

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精選版 日本国語大辞典 「右旋性」の意味・読み・例文・類語

うせん‐せい【右旋性】

  1. 〘 名詞 〙 結晶溶液などのある種の物質が、その中を通過する偏光の振動面を右に回転させる性質。乳酸、ぶどう糖などに見られる。この性質を持つ物質を右旋体という。⇔左旋性。〔稿本化学語彙(1900)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「右旋性」の意味・わかりやすい解説

右旋性
うせんせい
dextrorotatory

光学活性物質,すなわち偏光面を回転する化合物のうち偏光面を右へ回転する物質を右旋性物質といい,その性質を右旋性という。化合物の右旋性を表わすには化合物の名称の前に d,または+をつける。たとえば d-乳酸,+乳酸と表記する。 (→左旋性 )

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化学辞典 第2版 「右旋性」の解説

右旋性
ウセンセイ
dextrorotatory

[別用語参照]旋光性光学異性

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「右旋性」の解説

右旋性

 光学活性体が偏光面を右に回す性質をもっていること.天然アミノ酸は通常右旋性である.

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「右旋性」の意味・わかりやすい解説

右旋性
うせんせい

旋光性

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世界大百科事典(旧版)内の右旋性の言及

【旋光性】より

…他の光学活性の一つである円偏光二色性とクラマース=クローニヒの関係(クラマースの法則)で密接に関係づけられ,両者は互いに裏腹の関係にあるので,旋光性を光学活性と同義に用いることもある。進む光に向かって観測するとき,直線偏光の偏光面が旋光性物質(光学活性物質ともいう)を通過後に,右(時計の針の回る方向)に回る場合を右旋性dextrorotatory,左に回る場合を左旋性levorotatoryという。これは,(1)直線偏光が,右回りの右円偏光と左回りの左円偏光の和(重ね合せ)で表され,しかも(2)この二つの円偏光に対して旋光性物質の屈折率が異なるために起こると説明されている。…

※「右旋性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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