号する(読み)ゴウスル

デジタル大辞泉 「号する」の意味・読み・例文・類語

ごう・する〔ガウする〕【号する】

[動サ変][文]がう・す[サ変]《古くは「こうす」》
自ら言い広める。表向きにもっともらしく言う。「規模については世界一と―・する」
名づける。称する。「平成と―・する」
本名ほか別名をつける。号として呼ぶ。「森林太郎、―・して鴎外」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「号する」の意味・読み・例文・類語

ごう‐・するガウ‥【号】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]がう・す 〘 他動詞 サ行変 〙 ( 古くは「こうす」 )
  2. 名づける。称する。呼ぶ。
    1. [初出の実例]「因即号狛、実非真姓、請復本姓、許之」(出典続日本紀‐和銅四年(711)一二月丙午)
    2. 「其の国に仏出給へり、釈迦牟尼仏と号す」(出典:今昔物語集(1120頃か)三)
  3. 「ごう(号)[ 一 ]」として呼ぶ。号とする。
    1. [初出の実例]「他の書に東郭先生と云は、東方朔が号したと云があるはすちない事ぞ」(出典:史記抄(1477)一七)
  4. 表向きそのように言いふらす。言いなす。称する。
    1. [初出の実例]「忠盛朝臣、或は相伝の郎従と号して、布衣の兵(つはもの)殿上小庭にめしおき」(出典:平家物語(13C前)一)

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