日本歴史地名大系 「吉本町」の解説
吉本町
よしもとまち
吉本村から分れた村で、
宿場町として繁栄し、寛永一五年(一六三八)には地子赦免(宅地の免税)の特典を与えられていた。小川町は加藤清正によって六斎市が許可されていたという。「小川年代記」に「清正公八代へ御通りの時、別当菅野甚儀以書付、市御立て可被下候由を申上候、月に六斎被仰付候、其後、吉本町より市御立可被下候由申上候、小川町六斎の市、二度可遣由被仰候、夫に付、十日、二十日遣れ申候、依之、初市には吉本町年寄衆、小川町に参り、同処にゑびすをいわい仕候」とあるように、その後吉本町では毎月一〇日・二〇日を市日と定めた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報