吉田正春(読み)よしだ まさはる

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「吉田正春」の解説

吉田正春 よしだ-まさはる

1852-1921 明治-大正時代の官僚
嘉永(かえい)5年4月19日生まれ。吉田東洋長男。外務省理事官となり,明治13年ペルシャ国王,トルコ皇帝に謁見。帰国後「回疆(かいきょう)探検波斯(ペルシヤ)之旅」をあらわした。15年憲法制定準備のため伊藤博文渡欧随行。従兄後藤象二郎の参謀として大同団結運動に参画した。大正10年1月16日死去。70歳。土佐(高知県)出身。通称は源太郎。号は静海,暦園。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の吉田正春の言及

【中東】より

…これらはイスラムではなく,西欧列強の支配下にある中東イスラム世界の政治社会状況と法的地位(とくに領事裁判などを含むカピチュレーション)について調査したもので,法制調査もイスラム法ではなく,領事裁判制度や通商協定などに主たる関心が向けられている。吉田正春の《外務省御用掛吉田正春波斯(ペルシア)渡航一件》(1880。のちに《回疆探険波斯之旅》として1894年に刊行)は,イランからイラク地方にかけて行われた現状調査であり,表面上通商上の目的をもっていた。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」