吉野宮跡(読み)よしののみやあと

日本歴史地名大系 「吉野宮跡」の解説

吉野宮跡
よしののみやあと

古代、吉野郡にあった皇室離宮。所在地は諸説あるが、現大字宮滝みやたきとする説が最も有力である。離宮がいつ頃設けられたかは不明であるが、「日本書紀」応神天皇一九年一〇月一日条に「吉野宮に幸す。時に国樔人来朝り」とあるのをはじめとして、雄略二回、斉明一回、天武二回、持統三三回、文武二回、元正一回、聖武三回の行幸記事が「日本書紀」「続日本紀」にみられる。なかでも持統天皇の行幸は三三回、滞在日数は二一四日を数える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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