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湯原王 ユハラノオオキミ

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デジタル大辞泉の解説

ゆはら‐の‐おおきみ〔‐おほきみ〕【湯原王】

奈良前期の歌人。志貴皇子(しきのみこ)の子。天智天皇の孫。歌は万葉集に19首がのっている。生没年未詳。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

湯原王 ゆはらのおう

?-? 奈良時代,天智天皇の孫。
施基(しきの)皇子の王子。光仁(こうにん)天皇の弟。万葉後期の代表的な歌人のひとり。「万葉集」に天平(てんぴょう)(729-749)初期の歌が19首おさめられている。

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朝日日本歴史人物事典の解説

湯原王

生年:生没年不詳
奈良時代の皇族,歌人。天智天皇の孫で,施基(志貴)皇子の子。宝亀1(770)年,兄弟の白壁王が即位して光仁天皇となり,兄弟姉妹諸王子を親王,内親王としたことをもって湯原親王と称されるが,閲歴は明らかでない。延暦24(805)年73歳で薨じた大納言壱志濃王は,その第2子である。『万葉集』に,配列上から天平初期(729年以後)ごろの作品と推定される短歌19首が残る。佳作が多く,「吉野にある菜摘の川の川淀に鴨ぞ鳴くなる山陰にして」「夕月夜心もしのに白露の置くこの庭にこほろぎ鳴くも」といった叙景・詠物の歌には,繊細優美な風を示し,「蜻蛉羽の袖振る妹を 玉匣奥に思ふを見給へあが君」などの宴席歌,また「娘子」との相聞贈答歌群では,即興的,機知的な才をのぞかせている。大伴家持に代表される天平の歌風への移行期において,大伴坂上郎女らと共にその新風を開いた観があり,家持に与えた影響も少なくない。<参考文献>中西進『万葉の歌びとたち/万葉読本2』

(芳賀紀雄)

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世界大百科事典 第2版の解説

ゆはらのおおきみ【湯原王】

奈良前期,《万葉集》後期の歌人。生没年不詳。天智天皇の孫で,志貴皇子(しきのみこ)の子。経歴不詳。短歌のみ19首を残し,年代のわかるのは733年(天平5)の3首である。9首が娘子(おとめ)との相聞(そうもん)で機知的だが,他は多く月,七夕,鳴鹿,蟋蟀(こおろぎ)など,愛すべき対象を歌う。父の豊かな歌才を継ぎ,優美,繊細な秀作に富む。〈夕月夜心もしのに白露の置くこの庭に蟋蟀鳴くも〉(巻八)。【橋本 達雄】

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大辞林 第三版の解説

ゆはらのおおきみ【湯原王】

奈良中期の歌人。父は志貴皇子しきのみこ。伝未詳。技巧的な歌風であるが気品に富む。万葉集に一九首を残す。生没年未詳。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

湯原王
ゆはらのおおきみ

生没年未詳。奈良時代の歌人。天智(てんじ)天皇の皇子、志貴皇子(しきのみこ)の子。光仁(こうにん)天皇の弟。政治の表には姿を現していないので閲歴は不明。『万葉集』に短歌19首が残る、後期万葉の代表的歌人の一人。作品には宴席での即興歌や、名不明の娘子(おとめ)との贈答歌もあるが、写実的な歌に佳作が多い。「吉野なる菜摘(なつみ)の川の川淀(かはよど)に鴨(かも)そ鳴くなる山蔭(やまかげ)にして」(巻3)はその代表的な一首で、鴨の声によっていっそう静寂さを増す吉野の自然が鮮やかに詠出されている。総じて、新鮮で繊細な感覚と温和で気品ある歌風を特色とする。[遠藤 宏]
『渡辺護著『湯原王と娘子の歌』(『万葉集を学ぶ 第三集』所収・1978・有斐閣)』

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