デジタル大辞泉 「名に負う」の意味・読み・例文・類語 名なに負お・う 名に、その実体を伴う。また、その名とともに評判される。「―・う親知らず子知らずの難所」「大伴の氏と―・へる大夫ますらをの伴」〈万・四四六五〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「名に負う」の意味・読み・例文・類語 な【名】 に 負(お)う ① 名前として持つ。その実体を伴ったものとしての名を持つ。なにしおう。[初出の実例]「その虻(あむ)を 蜻蛉(あきづ)早咋(く)ひ かくの如 那爾淤波(ナニオハ)むと そらみつ 大和の国を 蜻蛉島とふ」(出典:古事記(712)下・歌謡)② 世間一般にその名とともに評判される。有名である。なにしおう。[初出の実例]「これやこの名爾於布(なニオフ)鳴門の渦潮に玉藻刈るとふ海人少女ども」(出典:万葉集(8C後)一五・三六三八)③ 自分の名義としている。自己の所有とする。[初出の実例]「己等は不合の身にも不候はず、田十余町は名に負ひ侍り」(出典:今昔物語集(1120頃か)二九) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例