名切村
なきりむら
[現在地名]南知多町内海
内海川の東岸にあり、東から南にかけては丘陵で、東南の道は久村に達する。道沿いに民家がある。
「寛文覚書」によれば、概高二四六石余、田地九町五反八畝余、畑地七町九反五畝余、戸数四七、人口二九三。将軍上洛・朝鮮使節通行の時人馬を出すとある。「徇行記」によれば「小百姓多ケレトモ隣村ヨリ少シ村立」よく、酒造一戸があり酒は江戸へ送る。油屋・菓子屋が各一戸。松葉は常滑(現常滑市)へ売出す。
名切村
なぎりむら
[現在地名]浜松市名塚町
向宿村の東に位置。長上郡に属する。松平忠頼領郷村帳では高三八石余、田一町余・畑三町六反余。慶長一五年(一六一〇)の水野重仲知行割帳には「なきり村」とみえる。正保郷帳では塚越村に含まれたとみられる。領主の変遷は向宿村と同じ。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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