20世紀日本人名事典 「向井久万」の解説
向井 久万
ムカイ クマ
昭和期の日本画家
- 生年
- 明治41(1908)年12月14日
- 没年
- 昭和62(1987)年1月20日
- 出生地
- 大阪府泉南郡上之郷
- 学歴〔年〕
- 京都高等工芸学校図案科〔昭和4年〕卒
- 経歴
- 丸紅図案課勤務ののち、昭和11年西山翠嶂に入門、画塾青甲社社員となる。14年新文展に初入選、翌15年毎日新聞主催の紀元二千六百年奉祝日本画展で「新春」が佳作を受賞。16年「男児生る」、18年「紙漉き」がともに新文展で特選となる。戦後は日展に出品したのち、23年創造美術の結成に参加、創立会員となり、26年同会が新制作派協会と合流して新制作協会日本画部となった際同会会員、49年には同志と創画会を結成した。仏画に秀作が多く、作品に「如意輪観音」「浮遊」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報