浮遊(読み)フユウ

デジタル大辞泉 「浮遊」の意味・読み・例文・類語

ふ‐ゆう〔‐イウ〕【浮遊/浮×游】

[名](スル)
空中水面に浮かびただようこと。「空気中に―するほこり
行先を定めないで旅をすること。
「本朝鼎臣ていしん外相を以て、異国―の来客に見えん事」〈盛衰記一一
[類語]浮かぶ漂う流れる浮くたゆたう浮流する漂流するどんぶらこどんぶりこぷかぷか浮き沈みぽっかりぷかりぷかり浮揚舞う片片へんぺんひらりひらりひらりひらひらふわふわふわりふわっとふんわりゆらゆら

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精選版 日本国語大辞典 「浮遊」の意味・読み・例文・類語

ふ‐ゆう‥イウ【浮遊・浮游】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 空中や水の表面などに浮かびただようこと。ふわふわと動くこと。
    1. [初出の実例]「況乎垂釣者不魚。暗思浮遊之有一レ意」(出典:菅家文草(900頃)六・九日後朝、侍朱雀院、同賦閑居楽秋水)
    2. 「ところどころに浮游する雲の塊を」(出典:異端者の悲しみ(1917)〈谷崎潤一郎〉一)
    3. [その他の文献]〔駢雅‐釈詁〕
  3. あちこちと遊びあるくこと。行く先を定めないで旅行すること。漫遊。
    1. [初出の実例]「微官猶朝市裡、浮遊未隠暮山南」(出典:本朝無題詩(1162‐64頃)六・秋日林亭即事〈藤原敦光〉)
    2. 「本朝鼎臣の外相を以て、異国浮遊(フユウ)の来客に見えん事」(出典:源平盛衰記(14C前)一一)
    3. [その他の文献]〔班固‐西都賦〕
  4. 悠々自適すること。超然としていること。
    1. [初出の実例]「浮遊吾法界、任白頭僧」(出典:艸山集(1674)二三・路上吟)
    2. [その他の文献]〔史記‐屈原伝〕

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