向平村(読み)むこひらむら

日本歴史地名大系 「向平村」の解説

向平村
むこひらむら

[現在地名]北勢町向平

下平しもびら村の北に位置し、員弁川支流の田切たぎり川を挟んで同村の対岸にある。「五鈴遺響」によると、村名の由来は相場あいば(現藤原町)に対して相向かう地であるからという。また同書によれば、旧名平田といい、「神鳳鈔」に「外宮平田御厨一石五斗」、「外宮神領目録」に「平田御園三斗内 六月一斗九月一斗十二月一斗」と記載されている所であるという。中世この地が伊勢神宮領であったと思われる。


向平村
むかいだいらむら

[現在地名]日置川町向平

北は久木ひさぎ村、南は寺山てらやま村、南東神宮寺じんぐうじ村。集落は村内を蛇行する日置川に沿う。古くは「出原村」と称し、「続風土記」は「古は出原本郷にて村の向に分れたるを向平といひしか、向平の方人家多くなりて、却て出原は小名となれるなるへし」と記す。慶長検地高目録にも「出原村」と記され、村高四〇石余、小物成一・二〇五石。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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