吹上二号墳(読み)ふきあげにごうふん

日本歴史地名大系 「吹上二号墳」の解説

吹上二号墳
ふきあげにごうふん

[現在地名]川辺町土生

道成どうじよう寺の東方五〇〇メートル、南北に延びる標高二六メートルの丘陵上に所在した六世紀前半代の古墳。昭和五四年(一九七九)学校用地造成によって発掘調査、のち破壊された。過去の開墾によって墳丘ならびに内部主体は削平され、横穴式石室の基底部・排水溝のみが残存していた。西北西に開口する石室は全長四・四メートル、玄室は長さ二メートル、幅一・六メートルで、高さ不明。長さ二・三メートル、幅一・六メートルの羨道は真ん中で段をなし、その直下に排水溝があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android