告緡(読み)こくびん(その他表記)Gao-min; Kao-min

普及版 字通 「告緡」の読み・字形・画数・意味

【告緡】こくびん

漢代、一緡一貫(千銭)に二分の所得税を課す緡銭令があり、その脱税を告発した者に、税金半額を与えた。〔史記酷吏、張湯伝〕大いに兵を興し、~縣官となる。是(ここ)に於て緡の令を出だし、豪彊(へいけん)の家を(す)く。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「告緡」の意味・わかりやすい解説

告緡
こくびん
Gao-min; Kao-min

中国,漢の武帝の代に行われた申告税に対する密告制度。武帝は外征による財政窮乏を補うため元狩4 (前 119) 年算緡 (さんびん) の法を定め,商工業者,特に商人資財の税を重くし,税の申告をしなかったり,申告漏れがあった者は財産を没収し,辺境守備に徴発することとした。しかしこのきびしい規定にもかかわらず徴税の実が上がらなかったため,元鼎3 (前 114) 年揚可の建議によって密告制を奨励し,密告者には没収財産の半分を与えることにした。このため多くの人が密告され,破産したと伝えられる。

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