(読み)コク

デジタル大辞泉 「告」の意味・読み・例文・類語

こく【告】[漢字項目]

[音]コク(呉)(漢) [訓]つげる
学習漢字]5年
つげる。知らせる。「告知告白告別警告広告申告宣告忠告通告布告報告密告予告
訴える。「告訴告発原告抗告被告
[名のり]つぐ
難読告天子こうてんし・ひばり告文こうもん

こう【告】[漢字項目]

こく

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精選版 日本国語大辞典 「告」の意味・読み・例文・類語

つげ【告】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「つげる(告)」の連用形名詞化 ) 告げること。知らせること。また、そのことば。特に、神仏託宣示現をいう。おつげ。
    1. [初出の実例]「仏天のつげあるによりて、奏し侍るなり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)薄雲)

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普及版 字通 「告」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 7画

(旧字)
7画

[字音] コク・コウ(カウ)
[字訓] いのる・つげる

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 象形
旧字はに作り、木の小枝に、祝を収める器の(さい)を著けた形。分析していえば、木の省形と口()とに従う字である。〔説文〕二上に「牛、人に觸る。角に木をく。人にぐる以なり」とし、字を牛と口の会意とするが、俗説である。卜文・金文字形は、牛とは関係がない。卜辞に「貞(と)ふ。疾(あ)るに、羌甲(きやうかふ)(祖王の名)に(いの)らんか」のように、祈る意に用いる。はその祈りかたを示す字。祝告の器である口をもつ形は(史)、は内祭として祖を祀るのが原義。その字形は申し文をつけた小枝をもつのにひとしい。外祭のときには、その枝に吹き流しなどをつけるので(使)・事(もと同形)の字となる。は祭の使者で外祭、その祭を事・大事という。・事はその字形において系列をなす字である。

[訓義]
1. いのる、神につげいのる、うったえる、こう。
2. つげる、のる、神がつげ示す、しめす、さとす、おしえる。
3. いう、いいふらす、はなす、かたる。

[古辞書の訓]
名義抄 ツグ・カタラフ・ツタフ・マウス・ノタマフ・ヲシフ・ウク・ヤスム・イトマ

[部首]
〔説文〕二上(こく)をこの部に属し、「することの甚だしきなり」と訓し、〔玉〕も同じ。ただその義に用いた例をみない。は帝、神話的な古代帝王の名号である。

[声系]
〔説文〕に(造)・誥・梏・窖・(浩)・晧など十六字を収める。は古くは舟(盤)ととの会意字で、神に祈る意。梏・窖は桎梏(しつこく)のように、かせを加えて挟搾(きようさく)する意、・晧は浩大・日出など、他の字と通用する字である。

[語系]
・誥kukは同声。誥を〔爾雅、釈詁〕〔説文〕三上に「ぐるなり」と訓するが、は神に告げ訴えること、誥はそれに対して神意として告げられることをいう。すなわち・誥は対待の字。のち王の発する詔勅教令の語を誥という。

[熟語]
告哀・告引・告仮・告暇・告戒・告誡・告劾・告姦・告訐・告帰・告・告急・告休・告凶・告教・告近・告警・告月・告譴・告言・告語・告坐・告賽・告罪・告朔・告詞・告示・告辞・告実・告謝・告首・告竣・告捷・告状・告身・告成・告請・告訴・告・告・告・告喪・告存・告退・告知・告勅・告天・告投・告導・告・告寧・告白・告発・告病・告・告緡・告俘・告文・告別・告変・告報・告密・告命・告諭・告養・告理・告猟・告燎・告類・告令・告老
[下接語]
移告・謁告・戒告・勧告・祈告・休告・急告・遽告・教告・告・暁告・謹告・訓告・啓告・警告・虔告・譴告・原告・公告・広告・抗告・控告・斎告・催告・賜告・辞告・社告・詔告・上告・情告・申告・親告・誓告・宣告・致告・忠告・諜告・通告・廷告・伝告・播告・被告・布告・赴告・普告・誣告・変告・告・弁告・奉告・報告・奔告・密告・無告・諭告・予告・礼告・論告

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