周郷(読み)すさいごう

日本歴史地名大系 「周郷」の解説

周郷
すさいごう

「和名抄」高山寺本に「須佐比」の訓がある。郷域については滝山(たきやま)川流域一帯を中心とした現赤磐(あかいわ)郡吉井(よしい)町滝山・是里(これさと)・黒本(くろもと)・黒沢(くろさわ)・河原屋(かわらや)・草生(くそう)・周匝(すさい)・福田(ふくだ)地域のほかに、塩木(しおぎ)地区も含まれたと考えられている(「日本地名辞書」「岡山県通史」など)。推定郷域内には式内社の宗形(むなかた)神社(是里)、白鳳期に創建された黒本廃寺がある。平城宮跡から天平一七年(七四五)一〇月二〇日に記された木簡「備前国赤坂郡周郷調鍬十口」が出土している。承安三年(一一七三)一二月の安倍頼広解(黄薇古簡集)によると、この頃国衙領周匝保があったが、うち滝山は安倍頼広の相伝の私領であるので、僧弁海を招いて別所を建てて免税の地としたいと国司に願出て許されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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