味野(読み)あじの

日本大百科全書(ニッポニカ) 「味野」の意味・わかりやすい解説

味野
あじの

岡山県南部、倉敷市児島(こじま)の中心地。旧味野町。江戸末期に豪商野崎武左衛門(1789―1865)の塩田開墾により製塩の町となる。現在は縫製品工業の一大中心地。下津井電鉄の起点であったが、1990年(平成2)に廃止。塩田跡地にはJR瀬戸大橋線児島駅が開業(1988)し、市街地開発も進められている。児島観光港から瀬戸大橋遊覧船が出航する。

[由比浜省吾]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「味野」の意味・わかりやすい解説

味野
あじの

岡山県,倉敷市南部の地区。児島半島南端近くに位置する。倉敷市に合併される以前の旧児島市の行政商業中心地。近世以来,塩田と機業および商業の中心地であった。野崎武左衛門の開いた塩田跡には瀬戸大橋線の児島駅が開設された。機業では琴浦地区とともに学生服の全国有数の産地として知られ,現在は学生服のほか各種作業服の製造も行なっている。

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