命世(読み)めいせい

精選版 日本国語大辞典 「命世」の意味・読み・例文・類語

めい‐せい【命世】

  1. 〘 名詞 〙 一世にひいでていること。世に名高いこと。また、その人。偉大な賢人豪傑にいう。
    1. [初出の実例]「司馬遷命世之才也。迺成一家之言」(出典本朝文粋(1060頃)九・漢書竟宴詠史得蘇武詩序〈紀在昌〉)
    2. 「誠に理世安民の政、若(もし)機巧に付て是を見ば命世(メイセイ)亜聖の才とも称じつべし」(出典:太平記(14C後)一)
    3. [その他の文献]〔李陵‐答蘇武書〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 文献

普及版 字通 「命世」の読み・字形・画数・意味

【命世】めいせい

著名な人。漢・李陵武に答ふる書〕命を佐(たす)け功を立つるの士、賈誼(かぎ)・(周)亞(あほ)の徒、皆命世の才を信(のば)し、將相のけるも、小人の讒(ざん)を受け、竝びに敗の辱(はづかし)めを受く。

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