和井田要(読み)ワイダ カナメ

20世紀日本人名事典 「和井田要」の解説

和井田 要
ワイダ カナメ

昭和期の書家 黒潮会主幹



生年
明治44(1911)年2月17日

没年
昭和42(1967)年6月9日

出生地
青森県八戸町(現・八戸市)

学歴〔年〕
八戸水産学校中退

主な受賞名〔年〕
八戸市文化賞(第1回)〔昭和38年〕

経歴
太平洋戦争に従軍し、復員後は書家として活躍。師を持たず独自の書風を追求し、昭和24年前衛的な亀甲文の書体を編み出す。以後、毎日展やニューヨーク展・ヨーロッパ展など国内外の展覧会に作品を出展。その傍ら、31年地元・青森県の書壇振興を目的として黒潮会を結成し、主幹となった。また、書道芸術院・毎日書道展などで理事や審査員を歴任。その作品は紙と墨という従来の材料にとらわれず、ガラスや皮・キャンバスなどにアクリル絵の具ラッカーなどで書いたものが多い。38年第1回八戸文化賞を受賞。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「和井田要」の解説

和井田要 わいだ-かなめ

1911-1967 昭和時代後期の書家。
明治44年2月17日生まれ。戦後黒潮会を結成,主幹となる。昭和24年亀甲文の書体を発表し,前衛書道宣言。書道芸術院,毎日書道展の審査員をつとめ,郷里の青森県八戸(はちのへ)で後進を指導した。昭和42年6月9日死去。56歳。八戸水産学校中退。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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