日本歴史地名大系 「和田廃寺」の解説 和田廃寺わだはいじ 奈良県:橿原市畝傍地区和田村和田廃寺[現在地名]橿原市和田町和田集落北の水田中、小字トノン田(だ)に大野(おおの)塚と称する土壇が残り、付近に寺(てら)スキ、ドノマエなどの小字もある。飛鳥―奈良時代の礎石や古瓦が出土。「高市郡古跡略考」に「平塚一ツ 和田村・田中村中間にあり。塔の跡と申伝ふ」とみえ、「大和志」には「大野丘塔 在和田村礎石猶存、敏達天皇十四年春二月蘇我大臣馬子宿禰起塔於大野丘北、設大斎会即此」と記し、「西国三十三所名所図会」には「大野丘塔古趾。和田村田圃の中にあり。今僅に小高く墳のごときもの存せり。此周の田の字を塔の田といふ。是にて其古趾なること明らか也。昔は礎石ありしかども田圃の普請に用ひし由聞ゆ」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by