咳病(読み)がいびょう

精選版 日本国語大辞典 「咳病」の意味・読み・例文・類語

がい‐びょう‥ビャウ【咳病】

  1. 〘 名詞 〙(せき)の出る病気。しわぶきやみ。咳疾。〔御堂関白記‐長保元年(999)三月二〇日〕
    1. [初出の実例]「天下(てんが)に咳病盛りに(おこり)て」(出典今昔物語集(1120頃か)二七)

しわぶき‐やみしはぶき‥【咳病】

  1. 〘 名詞 〙 せきがでる病気。せきこむやまい風邪気管支炎喘息など。しわぶきやまい。
    1. [初出の実例]「このあか月より、しはぶきやみにや侍らん」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)

しわぶき‐やまいしはぶきやまひ【咳病】

  1. 〘 名詞 〙しわぶきやみ(咳病)
    1. [初出の実例]「御しはぶきやまひにやなどおぼしけるほどに」(出典:大鏡(12C前)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android