唐桑崎
からくわざき
唐鍬崎とも書き、広義には唐桑半島全体をさす。半島の地勢は北部の陣ヶ森(二七九・八メートル)を頭にして南に丘陵が起伏しつつ、あたかも竜蛇の尾のごとく海に入るので、とくにその先端部分をさし尾崎ともいう。のちに美名に改めて御崎と書き、単に「みさき」ともいう。唐桑の地名の由来は、平泉藤原氏時代この地方が唐および宋と交易があったと伝え、ある時、唐からの帰国船が岬の西海岸に漂着、積載していた桑の木が伝えられたので唐桑とよぶようになったという(宮城県地名考)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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