唐納豆(読み)カラナットウ

デジタル大辞泉 「唐納豆」の意味・読み・例文・類語

から‐なっとう【唐納豆】

寺納豆てらなっとう」に同じ。 夏》

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「唐納豆」の意味・読み・例文・類語

から‐なっとう【唐納豆】

〘名〙 納豆一種大豆蒸煮して、煎(い)った小麦粉を加えて発酵させ、食塩水につけ、さらに香辛料を加えて長期間乾燥させた粒状の納豆。味噌に似た風味がある。主として寺院で製造された。《季・夏》
蔭凉軒日録‐長祿四年(1460)閏九月一三日「江州金剛寺唐納豆箱二筒献之」
※俳諧・桜川(1674)冬二「すり鉢やひひきかよへるから納豆〈守常〉」

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世界大百科事典(旧版)内の唐納豆の言及

【納豆】より

…塩辛納豆の名は平安後期の《新猿楽記》に見えているが,古く中国から伝えられ,奈良時代から宮内省の大膳職でもつくっていた〈豉(くき)〉の一種とされる。室町期になると納豆,唐(から)納豆と呼ばれ,のちには寺院でつくることが多かったため寺納豆ともいった。京都では大徳寺納豆,天竜寺納豆などの名が知られ,遠江(とおとうみ)浜名湖畔の大福寺でつくられたものは江戸初期から浜名納豆(浜納豆とも)として著名であった。…

※「唐納豆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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