唯識会(読み)ユイシキエ

デジタル大辞泉 「唯識会」の意味・読み・例文・類語

ゆいしき‐え〔‐ヱ〕【唯識会】

唯識論講讃する法会奈良春日かすが神社で行われた。唯識講

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精選版 日本国語大辞典 「唯識会」の意味・読み・例文・類語

ゆいしき‐え‥ヱ【唯識会】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。唯識論の奥旨を講讚する法会。興福寺で行なわれたもので、春日大社神威増大を願って始められた。唯識講。
    1. [初出の実例]「唯識会表白 敦光朝臣」(出典:本朝続文粋(1142‐55頃)一二)

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世界大百科事典(旧版)内の唯識会の言及

【法会】より

…日本では598年(推古6)4月に聖徳太子が,諸王・豪族を集めて法華・勝鬘(しようまん)の2経の講義を行ったことが知られ,仏教の興隆流布とともに各種の法会が催された。経論の主旨を究明しようとした維摩(ゆいま)会最勝会,唯識会,俱舎(くしや)会,華厳会,法華会をはじめ,国家の安泰を祈る仁王(にんのう)会,大般若会や,釈迦の入滅を追慕し報恩の意を表す涅槃(ねはん)会は,やがて一宗一寺の祖師信仰と結びついて,祖師の御影(みえ)像や堂を造って忌日に法事を行うにいたった。中世には祖先の追善冥福を祈る法会も一般化し,ときに斎(とき)(食事)の席を設けるなどして今日に至っている。…

※「唯識会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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