日本歴史地名大系 「善根寺跡」の解説 善根寺跡ぜんこんじあと 奈良県:奈良市柳生・田原地区鳴川村善根寺跡[現在地名]奈良市東鳴川町東鳴川(ひがしなるかわ)町の春日神社下にあった古寺。「大和志」に「善根寺 在鳴川村号大高山東漸院伝云僧正行基創立四十九院此其一也世呼鳴川千坊今僧舎僅六」とあり、付近に南大門(みなみだいもん)・観音堂(かんのんどう)・光明院(こうみよういん)・地蔵院(じぞういん)などの小字が残る。 善根寺跡ぜんこんじあと 広島県:三原市小坂村善根寺跡[現在地名]三原市小坂町 川西小坂(おさか)川右岸にあり、収蔵庫に平安時代前期の仏像二七体が現存。旧本尊薬師如来像のほか、県指定重要文化財の日光菩薩像・月光菩薩像・四天王像・吉祥天像・天部像・兜跋毘沙門天像(いずれも平安時代)などがあり、火災・水害に遭った痕跡をとどめる仏像もある。もとは収蔵庫より約一〇〇メートル北の寺屋敷(てらやしき)と称する辺りを中心にあった大寺と考えられている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by