精選版 日本国語大辞典 「嘗胆」の意味・読み・例文・類語 しょう‐たんシャウ‥【嘗胆】 〘 名詞 〙 ( 中国の春秋時代、越王の勾践が苦い胆を嘗(な)めては敗戦の恨みを思い出し、ついには呉王の夫差を破ってその恨みを晴らしたという「呉越春秋」などにみえる故事から ) 仇を報いたり、目的を成し遂げたりするために、艱難辛苦をすること。ふつう「臥薪(がしん)嘗胆」の形で用いられる。[初出の実例]「仏人嘗胆の志を思想すれば、慨然として涙出づ」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉三)「甞胆臥薪(シャウタンぐゎしん)と云ふが、薪や石を着て寝た者は先僕等に始まるかも知れぬ」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉二)[その他の文献]〔史記‐越世家〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「嘗胆」の読み・字形・画数・意味 【嘗胆】しよう(しやう)たん きもをなめて、復讐心を養う。〔史記、越王句践世家〕越王句踐、國に反り、乃ち身をしめ思ひを焦がし、膽(きも)を坐に置き、坐臥にち膽を仰ぎ、飮にも亦た膽を嘗(な)む。曰く、女(なんぢ)會稽の恥をれたるかと。字通「嘗」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報