

(尚)(しよう)。〔説文〕五上に「口にて之れを味ふなり」とし、
声とする。金文の字形は、冂(けい)形の台下に旨をしるし、台上に小点を八の形に加える。八は神気の彷彿として下ることを示す形。旨は詣・稽の初文である
(けい)が、祝
して神霊を招き、神霊の詣(いた)るのを
首(稽首)して迎える形であることからも知られるように、曰(えつ)(祝告)に対して霊の格(きた)り臨むことをいう字。それで嘗とは、供薦して神を迎え、神の詣(いた)ることをいう。〔漢書、礼楽志〕「百鬼
(もつ)て嘗(しやう)す」の注に「之れを
(きんきやう)するを謂ふなり」とあって、祭祀を
(う)ける意である。新穀を供して、神が
(う)け
するので、神嘗といい、新嘗という。〔周礼、天官、膳夫〕「膳夫、祭に授くるに品ごとに嘗
(しやうしよく)し、王乃ち
す」とは試食の意。それで嘗試の意となる。嘗試を終えたことから「嘗(かつ)て」の意となる。
嘗 カムニヘ/大嘗 オホムベ/新嘗 ニヒナメ/須嘗 サイツコロ/相嘗 アヒムベ 〔字鏡集〕嘗 イニシヘ・シバラク・ココロム・カツテ・マツル・ナメミル・オコナフ・ココロミル・マツリ・ムカシ・アヘテ・マコト・アヂハフ・ツネニ・ナム
zjiangは同声。
は向(まど)に神を迎えて祀り、上に神気のあらわれる形。神が来ってその供薦を
け
することを嘗という。常zjiangは同声、曾dz
ngも声近く、みな「かつて」という訓がある。
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嘗・品嘗・奉嘗出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...